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方法と装置
Microangiographyについて
Microangiography
片桐 鎮夫
1,2
,
岡井 隆
3
,
柳沢 昭吾
3
1慶応義塾大学医学部(内科)
2北里研究所附属病院臨床生理部
3北里研究所附属病院
pp.1031-1038
発行日 1958年12月15日
Published Date 1958/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200705
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まえがき
超軟X線,すなわち波長の長いX線をつかつて,組織切片のような薄い試料の微細構造をX線学的に研究する方法は,一般に,Microradiog—raphy1)2)3)4)5)とよばれ,この名称の提唱者,P.Gobby(1913)の先駆的業績以来,既に50年ちかい歴史をもち,現在にいたるまで,種々の研究分野にわたつて広い応用を生みながら,独自の発展を逐げて来ている。Microangiography1)6)7)はこのMicroradiographyの一分野であり,適当な血管造影剤をつかうことにより,Microradio—graphyを血管系に適用し,特に,細動脈,毛細血管,細静脈等細小血管系を解剖学的,病理学的,又は生理学的にdemonstrateしようとする方法であるが,その発達は,主としてBohatyrtschuk8)(1944),Barclay9)(1948)以降のことで,比較的近年に属する。Barclayは,これをMicroart—eriographyと称し,主として腎循環の研究——いわゆるOxford shuntの探求途上にこの方法を活用し10),方法論的にも又,精細な研究を発表している9)。
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