カンファレンス
陳旧性心筋梗塞に対するcardio-omentopexy
小沢 凱夫
1
,
曲直部 寿夫
1
,
藤本 淳
1
,
佐藤 安正
1
,
森永 堯
1
,
国枝 亮
1
,
奥 信夫
1
,
篠 憲二
1
,
久武 昌一
1
,
芝 卓弥
1
,
安藤 一
1
,
西山 実
1
,
田中 陽造
1
,
位藤 昇三
1
,
岡部 安生
1
,
玉置 博
1
,
田中 衛
1
,
清水 敏彥
1
,
宮地 睦雄
1
,
田辺 玄三
1
,
小林 芳夫
1
,
高折 益彥
1
,
一宮 源太
1
,
清水 宏
1
,
沢田 知
1
,
豊田 祐三
1
,
伊東 昭一郎
1
,
宮地 徹
2
,
辻村 久
2
,
村田 吉郎
2
,
竹山 享
2
1大阪大学医学部第一外科
2大阪大学医学部第一病理
pp.705-716
発行日 1957年10月15日
Published Date 1957/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200542
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曲直部 冠不全症に対する外科的療法は未だ満足すべきものがない。私達の教室では昭和15年頃より実験的研究がなされて来たが,最近cardio-omentopexyを冠不全を思わせる8例に行いました。これらの患者の術後経過をみると,術前にあつた前胸部痛の消失や狭心症発作の緩解を認めているが,この手術の目的である心筋への血液供給の増大や心筋栄養改善ということについての客観的データーを得ることが出来なかつた。そこで我々は患者の経過を長期追及してその効果批判を行いたいと思つていた。このC. P. C. にとりあげた症例は陳旧性心筋梗塞と考えられ,cardio-omentopexyを行ない,術後経過が良好であつたのが術後1年で突然死亡したもので,家族の方々の御理解によつて剖検する機会を得て,大網心筋の血行について病理組織的に検索することが出来ました。
先ず患者の現症歴や臨床検査成績について話してもらいます。
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