巻頭言 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    研究協同化への道
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                美甘 義夫
                                            
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.136
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1953年7月15日
                  Published Date 1953/7/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200093
                
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- 文献概要
從來循環の生理乃至病態生理についての知見は動物實驗數値が基礎をなしており,近年人體について計測されるに至つても專ら體循環系に限定されていた。肺循環に關しては遙かにおそくまで動物實驗的研究にのみたより,しかも正常ならざる状態において論議されたにとどまる。體循環と肺循環とは循環生理上全く兄弟のない重要さを持つに不拘,人體について一方のみの知見が擧げられたことは研究方法の難點が克服されなかつたに他ならない。しかるに最近は靜脈カテーテル法の導入により,この難點が克服され,人體の健常状態諸種病的状態においても直接肺循環に關する知見が得られるに至つたことは,誠に偉大なる進歩といわねばならない。これによつて從來全く暗黒の中にとざされれていた面が白日にさらされ,こゝに科學の分析のメスが加えられ,又綜合されて新しい概念が形づくられ,病的状態に關するより進んだ理解を得るに至りつゝある。
このことは同時にこれ迄なし得ざりし疾病の治療をも可能ならしめる期待に直結されるであろう
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