特集 病院間の協同
アメリカにみる協同・1
協同化の背景
紀伊国 献三
1
1病院管理研究所
pp.40-41
発行日 1975年7月1日
Published Date 1975/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205657
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85%の病院が協同化を指向
アメリカにおいては,「病院の協同化」は最近のはやり言葉とも言えるほどである.協同化ということは,さまざまな方法により実行される.ここでは,協同化を仮に2個以上の病院組織が協同してサービスを提供する,と定義づけて考えてみよう.
アメリカ病院協会が1973年4月に調査した病院における協同についての実態調査によると,7190の病院のうち実に85%の病院が,病院の協同化に対して何らかの試みをしているという回答をしている.この場合の協同とは,病院が協力してさまざまなサービスの提供を行うものであるが,1つの病院が他の病院と協同して行うサービスについては,1から73のサービスがあげられており,平均すると6.2のサービスを協同して行っているとの報告がみられる.それらの多くは管理的な業務であり,特に物品の共同購入が最も多い.
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