民間病院の新しい試み
ボイルドライスセンター導入について—和歌山県私立病院事業協同組合の給食協同化事業
中村 了生
1,2
1和歌山県私立病院事業協同組合
2了生会中村整形外科病院
pp.251-254
発行日 1978年3月1日
Published Date 1978/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206489
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最近の医療は政治,経済に密着しているために,神聖犯すべからざる聖域が非常に複雑,多様化し,その運営ははなはだ困難な時代になってきている.地球的な概念からすると,資源ナショナリズムから端を発し,経済問題,人口増加問題,食糧問題等幾多の未来への難問題があるなかで,特に食糧ナショナリズムが論議を醸している.世界的な食糧絶対量の不足する食糧危機を考える時,単に経済問題として簡単には割り切れないものがある.かかる時,病院医療の重要な部分を占める病院給食も,現在の考え方から世界的な食糧の考え方に軌道を修正しなければ,病院給食は早晩崩壊するであろう.
病院給食の面で効果的な業績をあげるためには,各病院が給食の協同化,統合化を行うことが大切なことは周知の事実であって,中小私的病院の今後の生きる道であろう.
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