Japanese
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綜説
頸動脈體ならびに大動脈體呼吸反射にかんする最近の業績とその批評(その一)
Review of Recent Researches in Presso, and chemo-receptoric Reflexes.
齋藤 十六
1
Soroku SAITOH
1
1日本大學
1Internal Medicine, Nihon University
pp.137-141
発行日 1953年7月15日
Published Date 1953/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200094
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低酸素症における化學ならびに血壓受容體反射の相關性
麻醉の有無にかんせず,低酸素症(以下低O2症)にたいするイヌの過呼吸反應は頸動脈體および大動脈體より發する化學受容反射にもとづくと一般に理解されている(Heymans,Bouckaert)。
化學受容體の神經を除去すると,低O2症によつて分時呼吸量がへる。このことからして低O2症は呼吸中枢にたいしてはまつたく抑制的にはたらくこと,化學受容體がなければ動物は低O2症にたいして無防備となり,すみやかに死ぬようにも誤解されるおそれがある(齋藤,昭24)。
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