Japanese
English
原著
心不全と腦循環
Cardiac Failure and Cerebral Circulation.
相澤 豊三
1
,
五島 雄一郞
1
,
森田 千枝子
1
,
橫松 文平
1
,
岡崎 君代
1
,
青木 龍夫
1
,
藤井 富子
1
,
小林 雅子
1
,
內田 悅子
1
,
田崎 良昭
1
,
宮崎 義昭
1
,
渡部 良夫
1
,
中里 壽爲
1
,
安喰 高道
1
,
草刈 定子
1
Toyozo AIZAWA
1
,
Yuichiro GOTO
1
,
Chiyoko MORITA
1
1東邦大學醫學部相澤内科
1Medicine, Toho Medical School
pp.45-47
発行日 1953年3月15日
Published Date 1953/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200074
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最近hemodynamicsに關する研究の發展に伴い,臟器流血量の測定が新しい問題となつて來た。肺,肝,腎循環の研究は著しい發展をとげつつある事は,多くの報告に見られるところであるが,腦循環に關しては本邦に於て未だ詳細な報告を見ない。アメリカに於ては1945年Kety & Schmidt1)がN2O法による腦血流及び代謝の研究法を發表し,1948年以降は腦循環研究の最も正確な方法としてN2O法がとりあげられ,今日迄各方面にわたる廣汎な研究發表が行われ,全く未開な腦循環代謝に關する輝かしい業績を重ねつつある。我國に於ては第55回内科學會關東地方會(昭和27年11月)に於て相澤2)により最初の報告が行われ,目下各種疾患に於ける腦循環に就て鋭意研究を續行中であり,その一部は既に發表しつつある3)4)。
我々は心不全患者に就て少數例ではあるが,腦循環と更に静脈カテーテル法の並行測定を行う事に成功したので,その概要を報告する。
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