Japanese
English
特集 環境因子と呼吸器疾患
職業性喘息
Occupational Asthma
土橋 邦生
1
Kunio Dobashi
1
1群馬大学大学院保健学研究科
1Graduate School of Health Sciences, Gunma University
pp.940-946
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200010
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はじめに
職業性喘息は,環境因子により惹起される呼吸器疾患の典型である.職場環境にあるアレルゲンにより発症する職業性喘息は,場合によってはその職業から離れざるを得なくなるという本人にとって経済的・社会的に大変深刻な問題である.欧米ではその重要性から各国で多くの職業性喘息ガイドラインが刊行されている.わが国でも,2013年に日常的にアレルギー疾患診療に携わる医療従事者を対象として,職業性喘息を含む職業性アレルギー疾患の診療を多面的に支援する目的で,「職業性アレルギー疾患診療ガイドライン2013」1)が,初めて刊行された.本稿では,このガイドラインに即し職業性喘息を解説する.
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