Japanese
English
連載 呼吸器診療での肺機能検査の必要性とその活用・4
拡散
Diffusing Capacity
小山田 吉孝
1
Yoshitaka Oyamada
1
1国立病院機構東京医療センター呼吸器科
1Department of Respiratory Medicine, National Hospital Orgarization Tokyo Medical Center
pp.405-411
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101936
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はじめに
拡散とは,濃度分布が非平衡状態にある分子がブラウン運動によって熱平衡状態に近づく際に起こる濃度分布の変化を指す.肺における酸素(O2)の拡散は,ひとつは気相内でのガス拡散であり,もうひとつは肺胞腔から肺胞毛細血管内,すなわち,気相から液相への拡散である.
本項では後者について述べる.詳細については日本呼吸器学会編「臨床呼吸機能検査 第7版」1)や「呼吸機能検査ガイドライン」2)を参照されたい.
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