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2010年も師走,世の中も大分慌ただしくなってきました.私事ですが,2011年3月18~20日に第75回日本循環器学会学術集会を主宰させて頂く予定で,「世界を先導する循環器病学を目指して」をメインテーマに準備も最終段階に入っています.1万5千人の参加者が予想され,特に初日の登録受付けでの大混雑が例年不評であったため,循環器学会としては今回が初の試みとなりますが,プレレジストレーションを導入することとしました.参加登録だけでなく,これも大行列になる事で不評であった教育セッション,ランチョン,ファイアーサイドセミナーも事前に申し込む事が可能となります.2011年2月18日が事前登録締切り日で,締切り以後は当日登録となり,その場合には参加費が5千円アップして2万円になりますので,是非この機会に事前登録をご利用下さい(詳細は循環器学会ホームページを).
会長特別企画として,1)ヒトiPS細胞由来心筋樹立による家族性突然死症候群の病態解明と治療法の確立,2)冠動脈疾患治療の日米欧比較,3)New Trends in Antithrombotic Therapy in Patients with Atrial Fibrillationを取り上げます.特に会長特別企画1)は,日本循環器学会Translational Research振興事業の第1回採択研究課題(2009年度)の中間報告会を兼ね,世界をリードするiPS細胞研究の臨床応用の可能性を世界に先駆けてお聞き願えます.この研究班には京都大学山中伸弥教授も参加されておられます.患者さんの皮膚,あるいは末梢血からiPS細胞を誘導する技術が確立され,さらにそれを心筋細胞に分化させる事により,QT延長症候群などの遺伝性不整脈の病態をその患者さんの心筋を用いて詳細に検討する事が可能になりました.個々の患者さんに応じた創薬など治療法の確立に役立てられるはずです.この他にも特別講演,プレナリー,シンポジウムなど,充実したプログラムを準備しメインテーマに相応しい情報発信を横浜の地から行いたいと考えていますので,是非とも奮ってご参加頂きたいと存じます.
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