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特集 リンパ脈管筋腫症(LAM)の新展開
LAMの診断基準と臨床調査個人票
Diagnostic Criteria and Case Card for LAM
平井 豊博
1
Toyohiro Hirai
1
1京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
1Department of Respiratory Medicine, Graduate School of Medicine Kyoto University
pp.1195-1199
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101589
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はじめに
リンパ脈管筋腫症(lymphangioleiomyomatosis;LAM)は,平滑筋様細胞(LAM細胞)が肺や体軸リンパ節(肺門・縦隔,後腹膜腔,骨盤腔など)で増殖して病変を形成し,リンパ管新生を伴う疾患で,主に妊娠可能年齢の女性に発症する稀な疾患である.本症は,進行すると呼吸不全に至る難治性の稀少疾患として2003年度から厚生労働省難治性疾患克服研究事業の対象疾患に指定され,さらに2009年10月からは,特定疾患治療研究事業の対象疾患に追加された.これにより認定基準を満たす患者が主治医の診断に基づき都道府県に申請して認定されると,「特定疾患医療受給者証」が交付され,医療費の公費助成を受けることができるようになった.
そこで本稿では,特定疾患治療研究事業の認定基準および認定申請時の医師の診断書となる臨床調査個人票について解説する.なお,特定疾患治療研究事業に関する情報や臨床調査個人票の書式などに関しては,難病情報センターのホームページ(http://www.nanbyou.or.jp/top.html)からも入手できるので参考とされたい.
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