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Current Opinion
IV期非小細胞肺癌の化学療法―Gefitinib,Erlotinibは第一選択薬となりうるか
Chemotherapy for Stage IV Non-small Lung Cancer(NSCLC) : Gefitinib or Erlotinib first-line chemotherapy for NSCLC
弦間 昭彦
1
Akihiko Genma
1
1日本医科大学内科学講座(呼吸器・感染・腫瘍部門)
1Department of Internal Medicine(Division of Pulmonary Medicine, Infectious Diseases and Oncology), Nippon Medical School
pp.517-520
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101482
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IV期非小細胞肺癌の化学療法をめぐる最近1年間の全般的な話題
IV期非小細胞肺癌の化学療法の領域では,近年,組織型により効果の異なる薬剤や分子標的薬の出現により個別(あるいは群別)化された治療が一般化しつつある.特にこの1年は,EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)の効果とEGFR遺伝子の活性化変異との関係が臨床試験により明確に示され,また,わが国において,非扁平上皮癌に効果が高いとされるpemetrexedや扁平上皮癌で重篤な副作用の発現のあるbevacizumabが承認され,この流れが強く認識された1年であった.
本稿では,腫瘍におけるEGFR遺伝子の状況とEGFR-TKIの有効性,そして,この薬剤による個別化治療のエビデンスに焦点を当てて述べる.
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