Japanese
English
Bedside Teaching
LVRSの現状と今後の展望
Current Status and Future of LVRS
伊達 洋至
1
,
園部 誠
1
,
板東 徹
1
,
室 繁郎
2
,
三嶋 理晃
2
Hiroshi Date
1
,
Makoto Sonobe
1
,
Tohru Bando
1
,
Shigeo Muro
2
,
Michiaki Mishima
2
1京都大学大学院医学研究科呼吸器外科
2京都大学大学院医学研究科呼吸器内科
1Department of Thoracic Surgery, Kyoto University Graduate School of Medicine
2Department of Pulmonary Medicine, Kyoto University Graduate School of Medicine
pp.1049-1052
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101351
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はじめに
肺気腫患者の肺は過膨張を来しており,横隔膜や胸郭は最大吸気位で固定された状態にある.Lung Volume Reduction Surgery(LVRS)は,最も気腫化の強い部分を切除することによって胸郭内に余裕を作り,動きが制限されていた横隔膜などの動きを回復させることを目的とした手術である.LVRSは1990年代に広く世界中で施行されるようになった.日本でも1990年代後半には,多くの施設で行われるようになり,その手術は保険適用となった.ところが,2000年代に入るとLVRSの施行症例は激減した.LVRSは過大評価と過小評価が繰り返されている術式といえよう.2009年現在は,過小評価されている感がある.
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