睡眠障害診療のあり方 内科医と睡眠専門医との連携を目指して
睡眠薬の現状と今後の展望
清水 徹男
1
1秋田大学 大学院医学系研究科精神科学講座
キーワード:
催眠剤と鎮静剤
,
薬剤処方
,
ストレス
,
不眠症
,
実態調査
,
長期投与
Keyword:
Sleep Initiation and Maintenance Disorders
,
Hypnotics and Sedatives
,
Drug Prescriptions
pp.203-208
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013091482
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不眠症は慢性疾患である.睡眠薬は有効であるがゆえに,長期連用に陥りやすい.常用量依存は効果依存である.反跳性不眠と退薬徴候も常用量依存の要因である.不眠症を標的とした認知行動療法(CBT-I)がある.心身の疾患に伴う不眠は二次性というよりも併存不眠である.高齢者では身体科医が睡眠薬を処方する.睡眠薬は長期連用されていることが多い.高齢者特有の睡眠薬の副作用がある.Z系睡眠薬の特徴としてω1受容体に選択的に作用することがあげられる.ramelteonはメラトニン受容体に作用する.
©Nankodo Co., Ltd., 2013