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特集 喫煙の呼吸器・循環器に及ぼす影響―エビデンスに基づいて
虚血性心疾患における喫煙の影響
Influence of Smoking on Ischemic Heart Disease
菅村 公一
1
,
海北 幸一
1
,
杉山 正悟
1
,
小川 久雄
1
Koichi Sugamura
1
,
Koichi Kaikita
1
,
Seigo Sugiyama
1
,
Hisao Ogawa
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部循環器病態学
1Department of Cardiovascular Medicine, Graduate School of Medical Sciences Kumamoto University
pp.1009-1014
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101344
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はじめに
今回の特集においては,純粋に科学的な立場から喫煙の害を改めて検証することを目的としているため,本稿で紹介する論文については表1のごとく,日本循環器学会が発行する虚血性心疾患の一次予防ガイドラインに掲載されている基準に沿って,エビデンスレベルを明記した1).しかしながら,喫煙については,倫理的な問題からプラセボ対照群を作ること自体が困難であるし,大規模な無作為介入試験は実施が難しい.そのため必然的に疫学研究が多い.統計学的な信頼性を考えるとエビデンスレベルについてはこのような位置付けとなるが,こと喫煙に関しては倫理的制約があることを御留意願いたい.
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