今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか
evidenceに基づいた内科の問題解決
循環器
喫煙は虚血性心疾患の危険因子か
石川 道郎
1
,
山口 徹
1
1東邦大学附属大橋病院第3内科
pp.2126-2129
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909435
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ポイント
●喫煙は,高血圧,高脂血症とともに虚血性心疾患の三大危険因子の一つである.
●喫煙により虚血性心疾患の罹患率と死亡率が増加する.また禁煙によりこれらの危険率は改善する.
●喫煙により,組織での酸素分圧の低下、血管内皮細胞傷害,交感神経活性亢進,血小板機能活性化,総コレステロール・中性脂肪・VLDL・LDLコレステロールの増加,HDLコレステロールの低下,タバコ修飾LDLの生成,冠攣縮の誘発などがもたらされる.
●血清コレステロール値が低い本邦では,喫煙の有無が虚血性心疾患の発生率に大きな影響を与える可能性がある.
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