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特集 喫煙の呼吸器・循環器に及ぼす影響―エビデンスに基づいて
喫煙がCOPDに及ぼす影響
The Relationship between Smoking and COPD
石渡 俊次
1
,
瀬山 邦明
1
Toshiji Ishiwata
1
,
Kuniaki Seyama
1
1順天堂大学医学部呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, Juntendo University School of Medicine
pp.983-987
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101340
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はじめに
喫煙により発病のリスクが高まるとされる疾患は全身性にみられるが,そのなかでも気管支,肺といった呼吸器系はタバコの煙に直接曝露されるために,喫煙による影響は古くから報告されており,また実地臨床においても喫煙者が呼吸器症状を訴えて受診することは日常的に経験することである.
このような呼吸器疾患のなかでも慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)と喫煙の関係を科学的に論じた報告は,COPDの発病から病状の進行,治療や管理に及ぼす影響まで多くみられ,COPD診療ガイドラインも多くみられる.本稿ではこれらの報告を改めて検証し,喫煙がCOPDに与える影響を客観的に論じてみたい.
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