Japanese
English
特集 睡眠時無呼吸症候群(SAS)と心血管障害
SASと心房細動
Sleep Apnea Syndrome and Atrial Fibrillation
増田 慶太
1
,
山下 武志
1
Keita Masuda
1
,
Takeshi Yamashita
1
1心臓血管研究所付属病院循環器科
1Department of Cardiology, The Cardiovascular Institute Hospital
pp.705-709
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101294
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はじめに
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は高血圧や心不全をはじめとして様々な心血管疾患の原因となることが知られており,不整脈もそのうちの一つと考えられている.SASによって引き起こされる不整脈には,徐脈性不整脈1)や心房細動,非持続性心室頻拍,心室性期外収縮2)などがあり,SASの治療により不整脈が改善したとする報告もある.
本稿では,このうち特に心房細動に焦点をあて,SASと心房細動との関連について現在までに得られている知見をまとめるとともに,SASへの治療的介入が心房細動の治療へ結びつくかどうかについても考察を行いたい.
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