特集 循環器薬up to date 2015
慢性期治療─日常遭遇する疾患
心房細動
鈴木 信也
1
,
山下 武志
2
1心臓血管研究所付属病院循環器内科
2心臓血管研究所
pp.46-51
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223019
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ポイント
●心房細動において臨床的に問題となるのは,頻拍による動悸や心不全と,左心耳内血栓による脳梗塞や全身性塞栓症である.
●CHADS2スコア2点以上は血栓塞栓症高リスクであり,抗凝固療法を開始することが推奨されている.
●心不全を有さない心房細動患者の心拍数調節には,ベラパミルまたはビソプロロールを用いることが多いが,ビソプロロールは心不全症例にも用いることができる.
●1〜2剤の抗不整脈薬で洞調律維持が不十分の場合は,カテーテルアブレーションを考慮する.
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