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特集 呼吸器疾患治療の進歩:薬物療法と非薬物療法
肺癌の非薬物療法
Non Pharmacotherapy-Focus on Surgery
岩崎 昭憲
1
,
白日 高歩
1
Akinori Iwasaki
1
,
Takayuki Shirakusa
1
1福岡大学医学部呼吸器・乳腺内分泌・小児外科
1Department of Thoracic Surgery, Endcrine and Pediatric Surgery, School of Medicine, Fukuoka University
pp.597-605
発行日 2009年6月15日
Published Date 2009/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101278
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はじめに
肺癌に対する非薬物治療は,主に外科治療や放射線治療が主体となる.最近では診断技術の向上で外科治療の対象の広がりや,手術方法も大きく変わってきた.一方で定位放射線など新たな照射法なども進歩し,個々の患者に対応した治療法を細かく選択できるようになってきた.また,新規抗癌剤の登場で従来手術対象とはならない進行肺癌でも,腫瘍の縮小が得られたケースでは外科治療の機会が得られることも経験する.さらに,これらの薬物を用いた手術後の治療で成績向上に寄与することが明らかとなってきた.
本稿では肺癌外科治療を中心とし,特に最近話題となっている縮小手術,胸腔鏡手術や機能温存を考慮した気管支形成術・血管形成,リンパ節郭清の意義などについて解説を行う.
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