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特集 循環器医からみた糖尿病治療薬の考え方・使い方
循環器医にとっての糖尿病治療の必要性
The Role of Cardiologist in Management for Diabetic Patients
横井 宏佳
1
Hiroyoshi Yokoi
1
1小倉記念病院循環器科
1Department of Cardiology, Kokura Memorial Hospital
pp.567-573
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101049
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はじめに
2007年11月14日,東京タワーがブルーに染まったことを循環器医のどれだけの方がご存知であろうか.2006年12月20日,国連で糖尿病の全世界的脅威を認知する決議が加盟国192カ国の全会一致で可決された.文明の進歩によって生じた過食と運動不足により今後も増加することが予測され,世界で10秒に一人の命を奪う糖尿病が,AIDSに続いて人類の将来において脅威となる病気であることが認知された.この決議に基づいてWHOは毎年11月14日を世界糖尿病デーと決定し,Unite for Diabetes(糖尿病との戦いのために団結せよ)というキャッチフレーズと,国連や空を表す「ブルー」と,団結を表す「輪」を使用したブルーサークルがシンボルマークとして採用された.このような世界的な動向のなかで,糖尿病患者の予後を最終的に規定する心疾患,脳血管疾患に関わる循環器医も,糖尿病との戦いのために何ができるのか考える必要があるのではないだろうか.
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