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特集 糖尿病と心疾患
糖尿病患者における冠動脈インターベンションとバイパス術
Coronary Revascularization in Diabetes
横井 宏佳
1
Hiroyoshi Yokoi
1
1小倉記念病院循環器科
pp.259-270
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100034
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糖尿病を有する虚血性心疾患患者に対する治療法の選択には難しい問題が含まれている.糖尿病患者に対する冠動脈インターベンション(PCI)後再狭窄率は高率であるが1),バイパス手術(CABG)後の合併症発生率も高率であり2),糖尿病患者に対してどちらが最適な血行再建術であるのか未だ明らかではない.
近年,PCI施行患者の糖尿病罹患率は増加しており,特に糖尿病患者に高率であるステント再狭窄は,PCIにおけるステントの使用頻度が高まるなかで大きな問題となっている.1977年から1981年のNHLBIの報告ではPCIを施行した患者の9%が糖尿病患者であったが3),2002年のACC-NCDRの報告では26%が糖尿病患者であったと報告されており4),診断基準を厳格にすればさらに高率となることが予想される.
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