Japanese
English
綜説
心不全の再同期療法
Cardiac Resynchronization Therapy in Chronic Heart Failure
松田 直樹
1
Naoki Matsuda
1
1東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所循環器内科
1Department of Cardiology, Tokyo Women's Medical University The Heart Institute of Japan
pp.1229-1240
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100763
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はじめに
慢性心不全患者の心電図では,しばしばPQ時間の延長やQRS幅の拡大といった房室間あるいは心室内の伝導障害を認める.前者は不適切な房室同期,後者は心室全体の収縮にズレを招き,様々な血行動態の不利をもたらすことが知られるようになった.そしてこれらの心臓同期不全を是正するペーシング治療が,心臓再同期療法として大きな注目を集めている.
本稿では,ペースメーカによるこの新たな心不全治療について概説する.
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