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特集 動脈硬化の臨床
血管内視鏡からみた動脈硬化―現在から未来へ
Angioscopy for Detection of Atherosclerotic Lesions
金井 正仁
1
,
内田 康美
1
,
東丸 貴信
1
Masahito Kanai
1
,
Yasumi Uchida
1
,
Takanobu Tomaru
1
1東邦大学医学部付属佐倉病院循環器センター
1Cardiovascular Center, Sakura Hospital, Toho University School of Medicine
pp.545-552
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100666
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はじめに
血管造影のみでは評価困難な血管病変の診断を目的として,血管内視鏡は血管内エコーとともに血管造影の補助検査として開発され,動脈硬化病変の直視的肉眼病理学的診断を可能とした.すなわち,血管内にある病変をありのままの色調で直接目に映すことが可能となった.しかし,観察には血流を遮断しなければならないなどの技術的煩雑さや定量的解析に劣る点などにより,現状では血管内エコーよりも普及していない.
一般に,血管内視鏡で観察される血管内腔評価のポイントは内膜面の色調と形態,そして血栓の性状の3点に集約される.本稿では血管内視鏡による心血管領域における動脈硬化病変の治療評価について,病理学的検討も併せて概説する.
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