Japanese
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特集 動脈硬化の臨床
IVUSからみた動脈硬化
IVUS Findings of Atherosclerotic Lesions
石川 範和
1
,
本江 純子
1
,
高山 忠輝
1
Norikazu Ishikawa
1
,
Junko Honye
1
,
Tadateru Takayama
1
1日本大学医学部内科学講座第2部門
1Second Department of Internal Medicine, Nihon University, School of Medicine
pp.553-560
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100667
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はじめに
動脈硬化の進展には複雑な血管因子が多様に関与するといわれているが,病的に刺激された血管内皮細胞の活性化がtriggerとなり,マクロファージ,平滑筋細胞,Tリンパ球の浸潤と脂質の蓄積が主体となる.冠動脈ではこれが狭窄病変となり,動脈硬化性プラークの破綻が起こると急性冠症候群の病態を呈する.
今日,その病態は血管内超音波法(intravascular ultrasounds;IVUS)を用いて血管壁および内腔の構造を観察することにより,早期から病態の把握が可能となった.このため臨床での有用性が広く認識されるようになった.
本稿では,冠動脈病変を中心としてIVUSからみた動脈硬化性病変について概説する.
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