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特集 呼吸器疾患のガイドラインをめぐって
COPDのガイドライン
Guideline for COPD Management
永井 厚志
1
Atsushi Nagai
1
1東京女子医科大学呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, Tokyo Women's Medical University
pp.1001-1007
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100547
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COPD(chronic obstructive pulmonary disease:慢性閉塞性肺疾患)の診療ガイドラインは1992年のカナダ1)で作成されたのが発端となり,その後,相次いで各国2~5),各地域で作成され,わが国では1999年に日本呼吸器学会(JRS)6)から“COPD診断と治療のためのガイドライン”が上梓され,2001年には国際的なガイドラインとしてGOLD(global initiative for chronic obst-ructive lung disease)7)が公表された.
その後,COPD診療に関するデータの集積や重症度の見直しなども取り上げられ,2003年にはGOLDの改訂版up date 20038),2004年には内容も新たにJRS9)からCOPD診断と治療のためのガイドラインが公表された.この度のGOLDとJRSのガイドラインは,疾患の捉え方(考え方)や重症度分類,治療法の基本は共通しているが,GOLDが世界のあらゆる地域で応用されることを意図した内容になっているのに対し,JRSのものはわが国の診療体系にあった,より厳密で詳細な内容となっている.
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