治療可能な病態COPD 診療の実際と展望
COPDの診断 COPDとは
青柴 和徹
1
1東京女子医科大学 大学院呼吸病態制御学
キーワード:
気管支拡張剤
,
危険因子
,
喫煙
,
呼吸不全
,
骨粗鬆症
,
体重減少
,
スパイロメトリー
,
肺腫瘍
,
有病率
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
病態生理
Keyword:
Bronchodilator Agents
,
Lung Neoplasms
,
Osteoporosis
,
Risk Factors
,
Respiratory Insufficiency
,
Spirometry
,
Smoking
,
Weight Loss
,
Prevalence
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.215-218
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008110794
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COPDは、喫煙などの有毒粒子・ガスの吸入を原因とする炎症性疾患である。炎症性変化により末梢気道の狭窄と肺胞の破壊(気腫病変)が生じて、気流制限がもたらされる。気管支拡張薬を吸入しても気流制限は正常化はしないが、気流制限の可逆性の程度には個人差がある。COPDの炎症は全身に波及して、体重減少、骨粗鬆症、心血管合併症などの併存症を生じる。全身の併存症は呼吸機能障害とともに予後に影響する。予防と治療が可能な疾患であり、早期発見と介入が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008