Japanese
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Bedside Teaching
気管支肺胞洗浄(BAL)の適応と評価
Indication and Evaluation of the BAL(Bronchoalveolar Lavage)
村上 晴泰
1
,
河野 修興
1
Haruyasu Murakami
1
,
Nobuoki Kohno
1
1広島大学大学院医歯薬総合研究科分子内科学
1Department of Molecular and Internal Medicine Graduate School of Biomedical Sciences, Hiroshima University
pp.505-509
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100301
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はじめに
気管支肺胞洗浄(bronchoalveolar lavage:BAL)は,下気道および肺胞上皮表面に存在する細胞や蛋白を採取することにより,種々の肺疾患患者の肺で生じている炎症あるいは免疫の状態を明らかにするための有力な手法である.わが国では,気管支ファイバースコープの開発(1968年)以降,BALの臨床導入が盛んになり,厚生省特定疾患「びまん性肺疾患」調査研究班により,BAL法の手技と応用に関する指針1)が1991年に発表されている.また,海外においてもReynoldsの総説2),European Society of Pneumology Task Groupによるガイドライン3)など多数の報告が行われている.
本稿では,気管支ファイバースコープ検査,経気管支肺生検とならんで呼吸器疾患の診断・治療に欠かせない検査法となっているBALについて概説したい.
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