Japanese
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Bedside Teaching
NPPVにおけるモード設定と圧タイトレーション
Choice of Ventilator Settings for NPPV:technical aspects
坪井 知正
1
Tomomasa Tsuboi
1
1国立療養所南京都病院呼吸器科
1Department of Respiratory Medicine, National Minami-Kyoto Hospital
pp.177-184
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100256
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はじめに
非侵襲的陽圧人工呼吸(Non-invasive Positive Pressure Ventilation:NPPV)は神経筋疾患や呼吸不全患者の慢性期に,またCOPDの急性増悪時などの急性期に,換気補助として1980年代半ばより導入され,現在,ほぼ確立した治療法となっている1~10).
呼吸器科領域では,NPPVはまず肺外病変を主とする脊椎後側弯症・肺結核後遺症などの拘束性胸郭疾患(Restrictive Thoracic Disease:RTD)の長期在宅人工呼吸に用いられ,優れた臨床効果が実証された.その後,NPPVの対象は,肺内病変を主とするCOPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)や気管支拡張症にも広げられている.
本稿では,まず今日NPPVに主として用いられるbilevel PAP(Positive Airway Pressure)型人工呼吸器におけるモードを説明し,次いで慢性安定期導入時の長期NPPVにおけるモード設定と圧タイトレーションに関して述べ,COPD急性増悪時などの急性期におけるNPPVの注意点を解説する.
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