Japanese
English
特集 咳喘息と周辺疾患
小児における咳嗽と喘息
Cough and Asthma in Children
鈴木 雅登
1
,
徳山 研一
1
Masato Suzuk
1
,
Kenichi Tokuyama
1
1群馬大学大学院医学系研究科小児生体防御学
1Deoartment of Pediatrics and Developmental Medicine, Gunma University Graduate School of Medicine
pp.589-594
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100064
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はじめに
咳嗽は小児科の日常診療のなかでも最も多くみられる症状の一つで,気道粘膜への種々の刺激が咳嗽の引き金となっている点では小児でも成人と同様である1).しかしながら,その主要な原因は新生児期(生直後~生後28日未満),乳児期(生後28日~満1歳未満),幼児期(満1歳~満6歳未満),学童期(満6歳~満12歳未満),青少年期(男子:満12歳,女子:満10歳以後)以降と成長に伴って変化する特徴があり,鑑別診断に際しても成人の場合と異なる疾患を念頭に置く必要がある.
本稿では,まず小児における咳嗽の主要な原因を概説し,次いで小児気管支喘息(喘息)で出現する咳嗽の考え方について述べる.
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