特集 胃食道逆流症(GERD)―“胸やけ”を診療する
食道外症状
GERDと慢性咳嗽・喘息・COPD
新実 彰男
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科腫瘍・免疫内科学
pp.798-802
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106787
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ポイント
◎GERDによる慢性咳嗽は近年増加が指摘されており,また咳喘息など他疾患による咳嗽にしばしば合併する.
◎したがって食道症状や会話時,起床時,食事中の咳の悪化,咽喉頭症状の合併などの病歴の特徴をよく理解して,PPIを中心とする治療を考慮する必要がある.
◎GERD症状を合併した喘息患者においてはGERDの治療によって喘息のコントロールが改善する場合がある.
◎COPDにおけるGERDの関与についても増悪を中心に知見が集積されつつある.
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