Japanese
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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
全消化管
Peutz-Jeghers症候群
Peutz-Jeghers syndrome
田中 周
1
,
岩切 勝彦
2
1日本医科大学多摩永山病院消化器内科
2日本医科大学付属病院消化器・肝臓内科
キーワード:
過誤腫性ポリポーシス
,
分葉状
,
有茎性
,
粘膜上皮の過形成
,
粘膜筋板から樹枝状に増生した平滑筋線維束
Keyword:
過誤腫性ポリポーシス
,
分葉状
,
有茎性
,
粘膜上皮の過形成
,
粘膜筋板から樹枝状に増生した平滑筋線維束
pp.665
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202842
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Peutz-Jeghers症候群(Peutz-Jeghers Syndrome ; PJS)は,食道を除く消化管の過誤腫性ポリポーシス,口唇,口腔,指趾を中心とする皮膚,粘膜の色素斑,常染色体優性遺伝を3主徴とする疾患で,PeutzとJeghersら1)により報告された.PJSの原因遺伝子として第19番染色体短腕上(19p13.3)に存在するLKB1/STK11遺伝子が特定されている2).
PJSのポリープは食道を除く全消化管に認められ,特に十二指腸〜上部空腸に多く認められる.大きさはさまざまで,大きくなるに従い分葉状,有茎性となる(Fig.1).病理学的には過誤腫で,巨大なポリープでなければ腫瘍の合併はまれである.粘膜上皮の過形成と粘膜筋板から樹枝状に増生した平滑筋線維束を認めることが特徴である.
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