Japanese
English
増刊号 消化管腫瘍の内視鏡診断2020
主題
—大腸腫瘍性病変の内視鏡診断—診断の進め方
Process of Endoscopic Diagnosis for Colorectal Neoplasia
河野 弘志
1
,
上野 恵里奈
1
,
菅原 脩平
1
,
後藤 諒介
1
,
深水 航
1
,
柴田 翔
1
,
渡邉 裕次郎
1
,
山田 康正
1
,
伊藤 陽平
1
,
小林 起秋
1
,
光山 慶一
2
,
鶴田 修
2,3
,
鳥村 拓司
2
Hiroshi Kawano
1
1聖マリア病院消化器内科
2久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
3久留米大学病院消化器病センター
キーワード:
大腸腫瘍
,
通常観察
,
NBI併用拡大観察
,
pit pattern観察
,
超音波内視鏡
,
EUS
Keyword:
大腸腫瘍
,
通常観察
,
NBI併用拡大観察
,
pit pattern観察
,
超音波内視鏡
,
EUS
pp.658-669
発行日 2020年5月24日
Published Date 2020/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202038
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
●「考える内視鏡診断」のポイント
・大腸腫瘍性病変の内視鏡診断は通常観察を基本とする.
・病変を発見した際,最初に行うことは上皮性・非上皮性病変の鑑別である.
・上皮性病変の腫瘍・非腫瘍鑑別は通常観察でも病変の色調,表面や辺縁部の性状所見から容易に診断が可能である.
・腫瘍性病変の質的(良悪性)診断は,通常観察のみでは困難な場合があり,NBI併用およびpit pattern拡大観察を用いることが望ましい.
・非上皮性腫瘍を診断する際は病変の部位や色調に加え,EUSが有用である.
・癌の深達度診断においては通常観察で得られた色調,肉眼形態,立ち上がり部分の性状,病変辺縁部の伸展不良所見,それにNBI併用およびpit pattern拡大観察から得られた表面構造の詳細情報を加味すると病変の病理学的成り立ちを想像することができ,より正確な診断が可能となる.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.