Japanese
English
増刊号 消化管腫瘍の内視鏡診断2020
主題
—小腸腫瘍性病変の内視鏡診断—粘膜下腫瘍様病変の診断
Endoscopic Diagnosis of Submucosal Tumors and Tumor Like Lesions of the Small Intestine
松田 知己
1
,
中堀 昌人
1
,
伊藤 聡司
1
,
鈴木 憲次郎
1
,
平澤 大
1
,
奥薗 徹
1
,
阿部 洋子
1
,
田中 由佳里
1
,
五十嵐 公洋
1
,
名和田 義高
1
,
海野 修平
1
,
田中 一平
1
,
遠藤 希之
2
Tomoki Matsuda
1
1仙台厚生病院消化器内科
2仙台厚生病院病理診断科
キーワード:
小腸粘膜下腫瘍
,
SMT
,
小腸粘膜下腫瘍様病変
,
内視鏡診断
,
バルーン内視鏡
,
EUS
Keyword:
小腸粘膜下腫瘍
,
SMT
,
小腸粘膜下腫瘍様病変
,
内視鏡診断
,
バルーン内視鏡
,
EUS
pp.646-656
発行日 2020年5月24日
Published Date 2020/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202037
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
●「考える内視鏡診断」のポイント
・粘膜下腫瘍(SMT)様病変の最初の診断において重要な点は,病変のサイズ,立ち上がりの形態から,病変の主座が浅い層にあるか深い層にあるかを推定することにある.
・SMT様病変が上皮あるいは上皮直下の表面構造に変化を及ぼしているか否かを注意深く観察する.変化がある場合には,生検は有用である.
・小腸SMT様病変の色調は,典型例は他の消化管と同様であるが,残存する上皮の厚さ・状態の違いなどにより非典型的な色調を示すこともある.
・狭い管腔である小腸では,中心に潰瘍を有する2型様の病変は時に上皮性腫瘍との鑑別が難しい場合があるが,その際は陥凹境界部の性状や辺縁隆起の形態が重要である.
・GISTの診断は,生検では限界があり,出血リスクも伴うため,EUSを優先すべきである.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.