Japanese
English
増刊号 消化管腫瘍の内視鏡診断2020
主題
—大腸腫瘍性病変の内視鏡診断—上皮性腫瘍の診断—通常観察から超拡大観察まで
Endoscopic Diagnosis of Colon Neoplastic Tumor
斎藤 彰一
1
,
松野 高久
1
,
池之山 洋平
1
,
中尾 栄祐
1
,
土方 一範
1
,
鈴木 桂悟
1
,
光吉 優貴
1
,
屋嘉比 聖一
1
,
城間 翔
1
,
安江 千尋
1
,
井出 大資
1
,
千野 晶子
1
,
河内 洋
2
Shoichi Saito
1
1がん研究会有明病院下部消化管内科
2がん研究会有明病院病理部
キーワード:
通常内視鏡観察
,
拡大内視鏡観察
,
超音波内視鏡観察
,
pit pattern
,
粘膜下層浸潤癌
,
SM癌
Keyword:
通常内視鏡観察
,
拡大内視鏡観察
,
超音波内視鏡観察
,
pit pattern
,
粘膜下層浸潤癌
,
SM癌
pp.671-682
発行日 2020年5月24日
Published Date 2020/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202039
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●「考える内視鏡診断」のポイント
・病変の十分な水洗と粘液除去を行う(その際に腸管洗浄剤もしくは60℃前後のお湯を用いることで粘液が除かれて,視認性が上がる).
・水洗時には病変部からの出血に気をつける(特にSM深部浸潤癌).
・腸管内での送気・脱気を繰り返し,正常周囲粘膜の性状,病変部の伸展性について観察する.
・病変内部での隆起,陥凹の有無について観察する.
・NBI拡大観察で,血管走行と表面構造について観察する.
・NBI拡大観察で異型が強いと考えられる部位のpit pattern観察を行って,最終の術前診断を行う.
・pit pattern観察で治療適応の判断が難しい場合はendocytoscopyにより表層部から観察を行って,腺管の構造異型,細胞異型の観察やEUSによる深達度診断も併用する.
・NET G1では非上皮性腫瘍との鑑別および10mm前後の大きな病変では固有筋層との関係について観察を行う.
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