Japanese
English
今月の主題 知っておきたい特殊な食道腫瘍・腫瘍様病変
症例アトラス
melanomaとの鑑別に拡大内視鏡観察が有用であった黒色調食道扁平上皮癌の1例
A Case of Blackish Squamous Cell Carcinoma Differentiated from Melanoma Using Magnifying Endoscopy
小山 恒男
1
,
高橋 亜紀子
1
,
福山 知香
1
Tsuneo Oyama
1
1佐久医療センター内視鏡内科
キーワード:
ESCC
,
SCC
,
食道扁平上皮癌
,
黒色腫
Keyword:
ESCC
,
SCC
,
食道扁平上皮癌
,
黒色腫
pp.1443-1447
発行日 2019年9月25日
Published Date 2019/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201846
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例
患者は60歳代,女性.スクリーニング目的の内視鏡検査にて,食道に黒色病変が指摘され紹介された.身体所見に特記すべき事項はなく,血液検査でも異常を認めなかった.
切歯32cmの前壁に境界不明瞭な陥凹性病変を認めた(Fig.1a).内部は軽度凹凸不整で,黒色と赤色,白色が混在していた.NBI(narrow band imaging)では,黒色調の陥凹内に大小の白色調扁平隆起を認めた(Fig.1b).脱気すると辺縁隆起が強調され(Fig.1c),送気にて伸展する軟らかい病変であった(Fig.1d).
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.