Japanese
English
今月の主題 内視鏡医も知っておくべき病理診断リファレンス—上部消化管腫瘍
主題アトラス
食道:扁平上皮癌
Esophageal Squamous Cell Carcinoma
根本 哲生
1
,
小原 淳
1
,
本間 まゆみ
1
Tetsuo Nemoto
1
1昭和大学横浜市北部病院臨床病理診断科
キーワード:
食道扁平上皮癌
,
上皮内癌
,
角化
,
分化度
,
微小胞巣
Keyword:
食道扁平上皮癌
,
上皮内癌
,
角化
,
分化度
,
微小胞巣
pp.374-379
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201992
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概念・定義
扁平上皮癌とは,正常重層扁平上皮としての特徴である角化あるいは細胞間橋がみられる上皮性悪性腫瘍である.角化とは,上皮層最深部に位置する基底細胞が,表面へ向かって傍基底細胞,多辺形の有棘細胞と次第に核細胞質比を下げ扁平化し,最終的には核を失い剝離していく一連の変化を指す(Fig.1).食道癌の発生母地である食道粘膜は,腺上皮に置換されたBarrett食道以外は重層扁平上皮に覆われるため,本邦においては食道癌の90%以上が扁平上皮癌である.
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