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書評「胃と腸の臨床病理ノート」
村上 忠重
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1東京医科歯科大学第1外科
pp.806
発行日 1977年6月25日
Published Date 1977/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112656
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佐野君が逝って1年経つ.早いものである.ところが,なくなられてからこの臨床病理ノートが計画され,でき上ったのだという.しかもそれは佐野さんが書こうとして残した原稿があったわけではなく,大部分学会や講演会で話したものをまとめたものだという.聞いてこんなに驚いたことはない.
○○先生講演集というものが時に人の死後出版されることはある.しかしこのノートは単にレコードしたテープを速記したものではない.見れば分かるように,文章より標本の写真やシェーマの方が多いのである.どうしてこんなことができたのか?
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