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書評「胃と腸ハンドブック」
﨑田 隆夫
1,2
1日本消化器内視鏡学会
2筑波大学
pp.44
発行日 1993年2月26日
Published Date 1993/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106083
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本書をひもといて先ず感じたことはタイトルのことである.『胃と腸ハンドブック』という書名.本書は判型も大きいA4判で564頁に及ぶ大作であり,“ハンドブック”というより成書といってよい.外国にはままこのような大冊を“ハンドブック”と冠した例がある由であるが,恐らく本邦では最初のことであろう.近年の医学の進歩は誠に早く大きく,その意味で今後は“ハンドブック”も薄い小冊子というわけにはいかなくなることを本書のタイトルは示唆しているのかもしれない.
ともあれ,主として診断学を中心としつつも,一部治療にも及んだ消化器病学のup-to-dateな現状を紹介し,長年の『胃と腸』誌の蓄積の上に立って執筆・編集されたこのような大作が,このたび世に出たことについて,私はまず敬意の念を表するとともに,衷心より祝詞を捧げたい.
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