今月の主題 胃の食物輸送機能
綜説
X線映画運動分析による胃内容排出機転の観察
小野 慶一
1
,
渡辺 襄
1
,
土田 博
1
,
鈴木 行三
1
,
阿保 優
1
,
杉山 譲
1
,
野﨑 修一
1
,
杉沢 利雄
1
,
柿崎 潤三
1
,
工藤 興寿
1
,
武内 俊
1
1弘前大学医学部大内外科
pp.429-433
発行日 1968年4月25日
Published Date 1968/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110715
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Ⅰ.緒言
従来より胃内容排出機転については諸家の研究が多数発表されており,その観察方法も腹窓法,内圧曲線描記法,筋電図法,各種X線学的方法など多岐にわたり,それぞれに工夫がこらされているが,なお不明の点が少なくない.
最近,螢光増倍管の発達によりX線テレビジョンやX線映画による研究が各方面で行なわれるようになり,胃内容排出の状態も直接人体について明確かつ具体的に観察されるようになった.しかしここに得られた映画フィルムを観察分析するにあたって,旧来のスクリーン映写法あるいは転写法においては,研究者の要する努力もなみ大抵のものでなく,また正確度の点で必ずしも十分とはいい得ない憾みがある.
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