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ライ患者の收容(1)
森 幹郎
1
1国立癩療養所邑久光明園
pp.53-58
発行日 1955年9月1日
Published Date 1955/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201004
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当所は明治42年大阪府下に他の4療養所(青森,東京,香川,熊本)と共に府県立連合療養所として開設せられ,昭和9年の風水害で全滅した後当地に移り昭和16年他の4療養所と共に厚生省に移管せられた。現在地は岡山市の東方8里,自動車にて1時間の行程にある。瀬戸内海の一小島長島の西半に位している(因に東半には同じく国立ライ療養所長島愛生園が昭和5年以来開設せられている)。收容患者は965人(昭和30年2月14日)定員は1250人で,規模は国立ライ療養所中,中程度である。筆者は名古屋大学経済学部卒業後当所に職を奉じ,患者係職員として文化教養方面を担当し,特にライ患者集団の社会心理を研究している者である。
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