今月の主題 胃の食物輸送機能
症例
約1年半経過を観察し得た早期胃癌症例(Ⅱb+Ⅱc)
中島 敏夫
1
,
黒岩 汜
1
,
藤平 尚文
1
,
細野 崇
1
,
小林 弘明
1
,
広瀬 俊太
2
,
山田 良太郎
2
1大阪大学医学部第二内科
2大阪大学医学部第二外科
pp.435-439
発行日 1968年4月25日
Published Date 1968/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110716
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症例
患者:楠○政○ 42歳 男
主訴:心窩部痛
家族歴:父,胃潰瘍,肺結核の他,特記すべきことなし.
既往歴:30歳痔核手術,両側扁桃腺摘出.
現病歴:15~16歳頃からときどき胸やけを訴えていた.昭和40年暮,心窩部痛(食後約2時間)心窩部圧迫感胸やけ,嘔気を訴えて来院,レ線検査にて胃角部に潰瘍を疑い胃カメラで潰瘍と診断した.1ケ月後の胃カメラで潰瘍はほぼ瘢痕治癒化せるものと診断された.
以後服薬に依ってL記症状は軽快していたが,昭和42年1月再び上記症状が発現し当科受診,レ線および内視鏡検査で早期胃癌と診断されて入院.
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