Japanese
English
今月の主題 大腸sm癌
座談会
大腸sm癌―診断と治療の現状
Conversazione―Early Cancer of the Large Bowel with Submucosal Involvement: Present Status of Its Diagnosis and Treatment
牛尾 恭輔
1
,
下田 悠一郎
2
,
長廻 紘
3
,
小平 進
4
,
大木 繁男
5
,
加藤 洋
6
,
岩下 明徳
7
,
武藤 徹一郎
8
T. Muto
8
1国立がんセセンター放射線診断部
2九州大学放射線科
3東京女子医科大学消化器病センター
4慶応義塾大学一般外科
5横浜市立大学第2外科
6癌研研究所病理
7松山赤十字病院病理
8東京大学第1外科
pp.860-873
発行日 1983年8月25日
Published Date 1983/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109444
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武藤(司会) 本号は大腸のsm癌だけを取り上げて特集を組んだわけですが,3年前(15巻4号)の“大腸の早期癌”の特集ではm癌とsm癌の両方を扱いました.実は編集委員会で3年の間に何か進歩があったか問題になりましたけれども,診断面とか治療面でそう飛び抜けて変わったことはなかったのではないかという意見が多かったわけです.
ただ,この数年間に内視鏡的なポリペクトミーが非常に盛んに行われるようになり,そこでsm癌が診断され,それをそのまま腸の再切除をしないで放っておくか,あるいは,腸切除すべきかがいつも問題になっている.この特集で,結局どういう状態のsm癌のときに特にリンパ腺の転移や肝転移を来しやすいかが少しでも浮き彫りにされればということで,症例を集めて珍しい,あるいは典型的な症例を掲載するという企画になりました.
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