Japanese
English
今月の主題 胃癌の発育経過
主題症例
B.胃癌の発育経過(時間的要素を中心として)
2)短期間に著しい変化を示した症例(但しLinitis plastica型胃癌は除く)
Case 25 いわゆる“ポリープの芽”より発育したⅠ型早期癌例
B. Macroscopic changes of gastric cancer (centering on chronologic factors)―2) Cases showing striking changes within a short time, excluding gastric cancer of linitis plastica type (cases 25)
谷 啓輔
1
,
中村 祐一
1
,
渡辺 英伸
2
K. Tani
1
1福岡市医師会病院
2九州大学医学部第2病理
pp.58-59
発行日 1978年1月25日
Published Date 1978/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107190
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患 者:王○ス○ 72歳 女
1970年6月(術前3年5ヵ月),内視鏡検査のため来院.前庭部大彎側に発赤を伴ったわずかな隆起を認めた(Fig. 1).
初診より3カ月後(術前3年2カ月),経過追求のため再び内視鏡検査を施行した.前回の病変は,明らかな発赤を伴った亜有茎性の球状隆起へと発育していた(Fig. 2).その後患者はしばらく来院しなかったが,経過追求の葉書に応じて1972年8月(術前1年2カ月,初診より2年2カ月)来院,内視鏡検査を施行した.この時,球状隆起はさらに増大していた(Fig. 3).
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