Japanese
English
原著
いわゆる血管芽細胞腫(中川)について—5例の観察
So-called Angioblastoma NAKAGAWA : Report of Five Cases
村本 文男
1
,
熊切 正信
1
Fumio MURAMOTO
1
,
Masanobu KUMAKIRI
1
1北海道大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
pp.673-677
発行日 1984年7月1日
Published Date 1984/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203084
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最近我々は5例の血管芽細胞腫(中川)と考えられる症例を経験した.組織学的にいずれも未熟な間葉系の細胞集団が真皮内と一部皮下組織に散在し,部分的に血管形成傾向を認めた.うち4例を電顕的に観察したが,出現する細胞はスリット状の管腔を囲む未熟な内皮細胞と,さらにその外側を囲む周皮細胞とveil cellと同定され,これらの細胞間の関係は正常血管におけるものと同じであった.また内皮細胞内に直径1μの直線と破線が交互に配列する特異な結晶様構造を認めた.
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