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編集後記
丸山 雅一
pp.744
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106918
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本号を読み終えて残る不満がもしもあるとすれば,それは,こんなに精魂を込めてまとめたものであるにもかかわらず,病理の診断はその論理からますます遠のいたのではないかということであろう.むしろ,それは不安,ないしは,焦りと言ったほうが適切かもしれない.筆者の考え方は,臨床を代表するものではないかもしれない.しかし,病理診断とは感性で行うものではないと信じたいし,本号の特集を踏台にして,感性の極致から論理を導いて欲しいものだ.
内視鏡の質についても,現状では最良のものと評価するのは,遅れていると言わなければなるまい.この世界は日進月歩で,pitpatternの認識は,すでに実体顕微鏡の世界から電子スコープの領域へと取り込まれ始めていることも事実だからである.
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