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編集後記
丸山 雅一
pp.244
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105694
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本号に掲載された論文は,いずれも各施設の長期間にわたる経験の蓄積をもとに書かれている.それぞれの内容の差がどのようなものであれ,われわれは,それを客観的事実として受け止め,評価するという,読み方をしなければならないだろう.言い方を換えれば,それぞれの論文が意味する重みを実感として受け止めるということである.
圧巻は,中村がまとめた10人の病理医の診断結果についての報告である.関係者全員の多大な労力と費やされた時間に敬意を表すると共に,その結果が,臨床診断の辛辣な期待を良い意味で裏切る結果であったことに,「胃と腸」の明るい未来を見た思いがするのは筆者だけではあるまい.
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