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書評「Gastrointestinal Pathology and Its Clinical Implications」
中村 恭一
1
1東京医科歯科大学第1病理
pp.740
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106916
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本書は,消化管疾患を取り扱う内科医,外科医,病理医を対象とした,全2巻(A4版,1,488ページ)にわたる消化管病理学専門の教科書である.食道から大腸にいたる消化管のあらゆる疾患が,病理診断学だけではなく臨床サイドにおける病態像や問題点をも加味しながら集学的に解説されている.
第1巻では生検や手術材料の取り扱いや,その解析法について詳細な記載があり,次に消化管全般にわたる疾患を取り上げながら消化管疾患の総論的内容が説明されている.各論としては,食道・胃十二指腸が第1巻に,小腸・大腸が第2巻にそれぞれ豊富なカラー写真を提示しながら詳細に記載されている.全体構成としては一般的でかつ妥当である.
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