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書評「Inflammatory Bowel Disease― Diagnosis and Treatment」
長廻 紘
1
1東京女子医科大学消化器内科
pp.98
発行日 1992年1月25日
Published Date 1992/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106697
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炎症性腸疾患(IBD)に関する書籍は多い.筆者が大腸疾患に取り組み始めた頃,Brooke and Stammers(1954),Bacon(1958)などのulcerative colitisを探し出して読んだのとは今昔の感がある.今や各出版社あるいは研究者は,IBDに関する成書の1つも出していないと沽券にかかわるとすら言えるほど花盛りである.
類書が多い中で特徴を出すのは大変なことで,各著・編者が苦労されるだろう所である.本書は,1.病因と疫学(90頁),2.臨床(50頁),3.診断(50頁),4.予後(50頁),5.内科治療(180頁),6.外科治療(40頁),7.治療上の諸問題(70頁)から成り,治療,特に内科治療に力点が置かれているのはページ配分からも明らかである.
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