特集 早期食道癌1995
主題
Ⅰ.診断
5.病理診断
a)病理標本
(3)外科切除標本の取り扱い
大倉 康男
1
,
八巻 悟郎
1
,
西沢 護
1
1東京都がん検診センター
キーワード:
早期食道癌
,
外科切除標本
,
標本の取り扱い
,
ヨード染色
Keyword:
早期食道癌
,
外科切除標本
,
標本の取り扱い
,
ヨード染色
pp.387-395
発行日 1995年2月26日
Published Date 1995/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105356
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要旨 外科切除標本を取り扱う際の目的は,いかに病変を捉えて描出するか,十分な組織学的検索を行い,どのように肉眼診断と対応させるか,また,どのように他の病変を見逃さないようにするかである.そのためには,肉眼的な形態診断ならびに深達度診断の検討を十分に行うことができ,更にはX線検査ならびに内視鏡検査の所見と対比できる固定標本を作製し,できるだけ細かく切り出すことが必要である.早期食道癌,特に表在癌は病変部分の高低差が少ないことから,いくつか工夫しなければならない点があり,また,ヨード染色法の併用が必須である.それらの方法を含め,現在当施設で行われている外科切除標本の組織標本作製までの過程を述べた.
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